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喜寿を迎えたベトナム  言葉から振り返るその歴史

2022年10月11日 | ブログ

講演会は8月28日(日)午後2時~4時、JR玉造駅近くのベトナム料理店「ホームフーズ」で開催され、リアル参加が22人、ズーム参加が8人の計30人の参加でした。会場を借り切っていたはずですが、他の客が入店していたため30分遅れて開催。清水先生は用意されていたパワーポイントを音響設備の不調のため肉声で解説(申し訳ありませんでした)。参加者は配布されたパワーポイントの印刷物をみながら、興味深げに聞き入っていました。

清水先生は、①ベトナムの言葉と文字、②日本人が聞いた/学んだベトナム語、③日本語とベトナム語の関係、の3つについて話されました。

ベトナム語はオーストロアジア語族に属し、純粋のベトナム語と漢語からの借用語があり、歴史的には漢字からチュノム(字喃)が生まれ、ローマ字表記(クオック・グー)となっています。文法的には修飾語(形容詞)が名詞の後ろにつき、日本語とは逆です。ベトナム語がどのように話され発音していたかについては、江戸時代にベトナムに漂着したのち帰国した日本人から聞き取った書物「安南国漂流物語」「南瓢記」があり、著者は「東京通事」と呼ばれ代々、長崎に駐在した“通訳”です。漂流者から聞いたベトナム語の解説を漢字、カナ、ローマ字で対照的に書かれています。彼ら東京通事はベトナム語の教科書も現しています。

講演会終了後、残った参加者によって同会場で清水先生を囲む懇親会も開催されました。